那古野の建もの探訪 ~歴史的建造物の紹介~

伊藤家住宅
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慶長17年(1612年)から元和2年(1616年)ごろに行われた清洲越し以降、名古屋城の城下町として発展した那古野。戦争からの復興、産業都市化の波に呑まれながらも、現在に残る貴重な建物を多数の残しています。

歴史的建造物保存への取り組み

名古屋市は、それらを貴重な資産として、登録地域建造物資産や都市景観重要建造物として登録する制度をもうけています。

歴史的建造物の位置づけ

図のように段階的に位置づけたれ、保存規制、受けられる支援の内容に違いがあります。
*図はなごや歴まちネットより引用

那古野1丁目に残る歴史的建造物

*登録されている建物が個人宅のものは地図及び住所は表示していません。

登録地域建造物資産

都市景観条例に基づき、築50年以上経過した景観的・文化的価値のある建造物。

第62号 松川屋

松川屋

所在地: 西区那古野1丁目20-34
年代:昭和25年築

お茶道具、土鍋、曲げ物の弁当箱、藤のカバンやけん玉などの民芸品を扱うお店で、外国人の方も、日本のおみやげとして利用しています。

第97号 中村家住宅

中村家住宅

所在地:愛知県名古屋市西区那古野一丁目17-5
年代:江戸期築、昭和20年頃増築

屋根神さまを祀ってある町屋です。

第122号個人住宅

個人宅

所在地:愛知県名古屋市中区那古野1丁目
年代:明治44年築

第123号 個人住宅

個人宅

所在地:愛知県名古屋市西区那古野1丁目
年代:江戸後期築

第160号 旧サカエ堂(現在:那古野ハウス)

なごのや別館

所在地:愛知県名古屋市西区西区那古野1丁目35−13
年代:昭和26年

現在は、リフォームし、ボルダリングジムと民宿になっています。

第169号 円道寺横丁

円道寺横丁

所在地:愛知県名古屋市西区那古野1丁目23−9
年代: 昭和(戦後)

2020年2月現在 改装工事中

第179号 那古野三軒長屋

那古野三軒長屋

所在地: 愛知県名古屋市西区那古野一丁目2番6号
年代: 明治

現在の勝利亭(閉店)、パン 芒種、くりさん。

第189号 那古野一丁目18店舗

那古野一丁目18店舗

所在地:愛知県名古屋市西区那古野一丁目18番6号
年代: 昭和(戦後)

茶房楽座(土日カフェ)  さぼうらくざ

茶房楽座(土日カフェ)

住所在地:愛知県名古屋市西区那古野一丁目17-26
年代:明治44年

週末の土日だけ営業しているカフェです。店先で野菜も販売しています。

第197号 個人住宅

個人宅

所在地:愛知県名古屋市西区那古野
年代:昭和初期

認定地域建造物資産

都市景観条例に基づき、地域の歴史的・文化的な景観を特徴づけている、一定水準以上の建造物。

第4号 ホンボウ(旧名称:御本坊筋長屋)

ホンボウ

所在地:愛知県名古屋市西区那古野1丁目20−9
年代:明治期

改装して、お酒とフレンチを楽しめるお店です。

真宗高田派専修寺名古屋別院(御本坊)がある御本坊筋は歴史的な建造物である長屋が建ち並び那古野界隈の町並みを特徴づけている。 この建物は木製手すりや江戸・明治の形式である低い2階を持つ七軒長屋の一角に位置している。

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第29号 中橋(なかはし)

中橋

所在地:愛知県名古屋市(左岸)中区那古野1丁目(右岸)西区那古野1丁目中村区那古野1丁目
年代:大正6年(1917)

堀川七橋の一つ。 華奢な鋼製橋脚と石積橋台は、大正期の構造が残っている。 橋脚の柱は、溝形鋼を小材片とリベットで縫い合わされた形式で、古い鉄道施設では珍しくないが、川で使われている事は珍しい。

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第30号 桜橋(さくらはし)

桜橋

所在地:愛知県名古屋市中区丸の内1丁目(左岸)中村区名駅5丁目、那古野1丁目(右岸)
年代:昭和12年(1937)

昭和12年に名古屋汎太平洋平和博覧会が開催された時に、名古屋駅の正面から東へ延びる桜通りを完成させ、近代都市名古屋をアピールするための意欲を現した記念的な橋である。

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第52号 満愛貴(旧名称:杉本家 蔵)

満愛貴

所在地:愛知県名古屋市西区那古野1丁目2−12
年代:大正4年築

蔵の中は、おしゃれな和食創作料理のお店です。

蔵が建つ四間道界隈は一部が町並み保存地区に指定されている堀川端に連なる土蔵群と町家が城下町の面影を残しているエリアである。また、この蔵は高い石垣の上に築かれており、四間道界隈の代表的な町並みの特徴を有している。材料として栃木県宇都宮市の大谷石が使用された石積みの蔵は、市内では稀少な建物である。

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第53号  懐韻 (旧ヤマウ商店 蔵)

懐韻

所在地:愛知県名古屋市西区那古野1丁目2−11
年代:江戸末期築

こちらも、外観からは想像できないくらい素敵な和食料理店です。

蔵が建つ四間道界隈は一部が町並み保存地区に指定されている堀川端に連なる土蔵群と町家が城下町の面影を残しているエリアである。また、この蔵は高い石垣の上に築かれており、その石垣は後の時代に手が加えられているとも考えられるが、四間道界隈の代表的な町並みの特徴を有している。所有者は清洲越し商人の流れをくみ、戦後まで海産物を扱う卸問屋を営んでいた。

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都市景観重要建築物

都市景観条例に基づき、景観上重要な建築物・工作物・樹木 。

五条橋

五条橋

所在地:愛知県名古屋市西区那古野1丁目及び中区丸の内1丁目
年代:昭和13年(1938)

慶長年間の「清洲越し」で清洲の五条川にあった木造の橋をそのまま名古屋に移したため名称ももとのままとしています。昭和13年に木造の橋に似せた意匠で架け替えられたRC造の三径間桁橋です。
御影石の親柱、高欄、擬宝珠、石張舗装が落ちついたイメージをさらに助長しています。

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文化財

文化財保護法に基づき、国・県・市が指定・登録・選定した名古屋市内の文化財。

伊藤家住宅(愛知県指定文化財)

伊藤家住宅

所在地:愛知県名古屋市西区那古野1丁目36−12
年代:江戸

伊藤家は慶長19年(1614)に移住した清洲越十人衆の商人で、現在の伊藤家は分家に当たり、亨保7年(1722)現在地に移住しました。
松坂屋の始まりである伊藤家と区別して川伊藤家と呼ばれています。

江戸中期の住居と元禄期の防火建築の典型の土蔵は、昭和39年名古屋市指定文化財。昭和62年愛知県指定文化財。

なごや歴まちネット

このページを作る際に参考にさせていただいたサイトです。名古屋市全域の歴史的建造物情報が閲覧できます。

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